2013年10月03日

平成生まれのファミコントーク #4 テトリスフラッシュ

テトリスフラッシュ
メーカー:任天堂
発売日:1993年9月21日
ジャンル:パズル




テトリースフラーッシュ!

(前回の記事はこちら)
ゲーマーが「アレクセイ・パジトノフ」という名前を聞いて最初に思い浮かべるゲーム……というくだりはもういいか。
ファミコン版ではBPSが発売したテトリスだが、ゲームボーイ版では任天堂が発売を行い、その際にセガテトリスの操作方法を採用。
通信対戦プレイの面白さもあり大ヒットを果たした。
1991年でのファミコン版「テトリス2+ボンブリス」の発売によって、ファミコンでもセガテトリスの操作方法でテトリスを楽しめるようになった。
……のだが、その2年後に任天堂が突然送り出してきたゲームがこの「テトリスフラッシュ」だ。


tetrisflash01.jpg


ルールとしてはいつものテトリスのように単純だ。
様々な形をした「テトリミノ」が上から落ちてくる。
それらをゲームフィールドに置いていき、横1〜4列にブロックを敷き詰めると……消えない。
その代わりにテトリミノを構成するブロック1つ1つに色が付いており、同じ色のブロックを縦もしくは横に3つ並べるとそのブロックは消滅するのだ。


tetrisflash06.jpg


落ちてくるテトリミノは(一部妙な形のものがあるが)テトリスと同様ではあるが、「同じ色のブロックを縦か横に3つ並べて消していく」という基本ルール自体は、任天堂が1990年に発売した落ち物パズルゲーム「ドクターマリオ」に類似している。

ここではあえて「テトリスフラッシュ」を「ドクターマリオ」の続編と仮定して、その進化点について考えてみよう。
まず、「ドクターマリオ」について説明しよう。
ドクターマリオはカプセルを投げて、ゲームフィールドにランダムに配置されたウイルスを倒していくゲームである。
カプセルは2つのブロックで構成され、同じ色のブロックを縦か横に4つ並べると消える。
ウイルスもブロックとして扱われるため、黄色のウイルスが2つ縦に並んでいるところに、黄色二色で構成されたブロックを乗せるとカプセルもろともウイルスが消える。
その繰り返しを行って、最終的にゲームフィールド上からウイルスがいなくなればクリアーだ。
ついでにカプセルの片側を消すと、残ったもう片方のカプセルは落下する。
落下した先に事前に同じ色のブロックを3つ仕込んでおけば「連鎖消し」が出来るのだ。効率的なプレイにはかかせないテクニックである。
登場するブロックの色は赤・青・黄の3色なので、馴れてくれば連鎖消しは割とやりやすい。

しかしドクターマリオにはいくつか問題点がある。
一度間違えた場所にカプセルを置くと、同じ色を縦か横に4つそろえなければならない以上、ミスした状態から体勢を立て直すのがかなり困難だ。
落下スピードが遅いうちならまだ何とかなるが、落下スピードが早い状態でミスをするともうパニック状態である。
また、効率的なプレイにはかかせない連鎖消しだが、爽快感が高いとは言いがたく、むしろミスからの立て直しが厳しいだけにかなり慎重な運用が求められる。
対戦プレイが楽しい本作であるが、いかんせんちびちびと戦々恐々としながらウイルスを消していくだけのゲームという印象が強い(それなのになんでこんなに面白いのかは私も不思議である。大好きなゲームだ。)。

では、改めて「テトリスフラッシュ」について考えていこう。
基本的なゲームルールはドクターマリオと変わらず、ゲームフィールド上にランダムに○の印が付いた「固定ブロック」(ウイルスの代わりだ)が配置されている。


tetrisflash03.jpg


それらを全て消去すればステージクリア、というわけだがドクターマリオと比べると様々な点に変更が加えられているのが分かる。
まず、ドクターマリオでは同じ色で縦か横に「4」つ並べないと消せなかったブロックが、縦か横「3」つで消せるようになっている。
また、落ちてくるテトリミノは4つのブロックで構成されているが、毎ピースどこかしらで「同じ色のブロックが2つ並んでいる部分」が出てくるようになっている。
要するに、もしどこかでミスをして変なところにブロックを置いてしまっても、同じ色のブロックが並んでいる部分をそこに当ててしまえば消してしまえるのだ(もちろんそれをしたことによるデメリットもあるが)。
この2つの要素だけで、ドクターマリオが抱える「ミスからの立て直しが厳しい」という問題点が見事に解消されている。
テトリミノの一部が消えた場合、残ったブロックは落下していくため、それを利用した「連鎖消し」もドクターマリオの時のまま実装されているのだ。

それ以上に重要な変更点がある。タイトルにもある「フラッシュ」ブロックの存在だ。
ゲームフィールドの一番下に、時折ピカピカ光るブロックが赤・青・黄それぞれ一つずつおかれている。これがフラッシュブロックだ。


tetrisflash07.jpg


これを消すと、画面上にある同じ色の固定ブロックが全て消滅する。
その固定ブロックの上に他の色のブロックが積み重なっていれば、それを利用した偶然の連鎖消しも発生する。これがかなり気持ちイイ。
また、稀に出てくる一色の縦棒を利用して6つのブロックを同時消しすると、消したブロックと同じ色の固定ブロック以外のブロックが消滅する。
連鎖消しや同時消しにおける「一気にブロックが消える爽快感」というのもテトリスフラッシュによって簡単に味わえるようになった。

このゲームは1〜30までのラウンド制になっており、ラウンドが進むにつれて徐々に固定ブロックの数が増えていく。
最初の画像はラウンド1のものだったが、ラウンド10になると固定ブロックはここまで増える。


tetrisflash05.jpg


ここまでになると一発でフラッシュブロックを消すことなど出来ないので、きちんと戦略的に固定ブロックを消していく技術が求められてくる。
幸い、ドクターマリオと同じようにテトリミノが落ちるスピードや始めるラウンドをゲーム開始時に選択できるので、自分の腕前にあわせて楽しむといいだろう。


tetrisflash02.jpg


ちなみに10ラウンドごとに神秘的なBGMと共にデモシーンが挿入されるのだが、筆者はいつも15ラウンドあたりで降参してしまうので最後まで見ることができていない。
一度は自力で見てみたいものだ。

個人的にはドクターマリオよりも爽快感がある分好きなゲームであるのだが、テトリスという名前を冠している割にルールが全然テトリスで無いからか、移植にはあまり恵まれていない。
移植されているのは任天堂によるゲームボーイ版と、BPSによるスーパーファミコン版のみ。
何しろ1996年に誕生したザ・テトリス・カンパニーが、2002年にテトリスのガイドラインを制定して以来、そのガイドラインにある程度沿わないと「テトリス」と名を冠したゲームを発売できなくなったのだ。
かと言ってドクターマリオの続編として売り出そうにも、正直テトリミノの形をした薬など、のどに刺さりやしないかと想像しただけで恐ろしい。
何とかこの楽しさを布教しようにも、なかなか遊ぶ機会に恵まれないのが悲しいところだ。

余談になるが、ゲームボーイ版テトリスのライセンス欄を見るとBPSの名前があり、また任天堂のゲームキャラ「ヨッシー」の名前を冠した「ヨッシーのクッキー」のスーパーファミコン版は任天堂ではなくBPSから発売されている。
そして今回紹介したテトリスフラッシュに関しても、スーパーファミコン版のみBPSが発売しているのだ。
BPSが解散したとなってはもう分からないのかもしれないが、任天堂とBPSがどういう関係だったのかが筆者は気になって仕方が無い。


(次回は車がジャンプするゲームだブンブンブーン!こちらをクリック!)


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posted by BAA at 13:14 | 鹿児島 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 平成生まれのファミコントーク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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